ノルマン・コンクエストの結果、イギリスの支配階級はほとんどフランス語しか話さない人々によって占められることになり、フランス語が大量に流入した。その結果上流階級の話すフランス系語彙と、中下層階級のゲルマン系語彙の二系統が混在する現在の英語ができあがった(mutton(食用の羊肉)〜sheep(家畜の羊)、beef(食用の牛肉)〜cow(酪農用の牛)など。つまり貴族は食べ、庶民がその肉を養うのである)。
この時期に英語に入ったフランス語にはpavilion, tennis, umpire, nasty, bribe, gentleなどがある。そのときまでに英語には十分な語彙が存在していたため、新しく入ってきたフランス語は従来の英語の意味を変えたり、変えられたりして定着し、結果として英語の表現力は大きく向上した。例えば判決を下す、の英語は元来doomであったが、それはフランス語のjudgeにとって代わられ、doomは「最後の審判」という特殊な意味へと変化していった。
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